
みなさんはLCCによく乗りますか?
私は2024年に、セブパシフィック航空でプロモーションチケットを予約していましたが、夫の親の急病で急遽旅に行くことができなくなりました。
いろんな思いを抱えて飛行機が飛ぶ前に、予約キャンセル手続きや返金処理方法を検索しましたが、当時は全くその情報に辿り着くことができませんでした。
しかし蜘蛛の糸を辿り、半年間の間、粘り強く諦めなかった結果、無事に返金処理してもらうことができました!
あくまで身内の急病という理由による内容ですが、返金までの手順や必要な書類についてまとめました。
他にも同様な困っている方の参考になれば幸いです。
プロモーションチケットとコールセンター
期間に制限があるものか、セブパシフィック航空の公式システムでは通常価格とプロモーション価格があり、プロモーション価格には席数の枠があるようでした。
LCCに知識のなかった私は、ひとまず安い価格で購入したい!とプロモーション価格でフライトを予約購入していました。それはお手頃価格だけど、キャンセルはできないチケットだと知ったのは、行けない状況になった時。
一瞬諦めるしかないのだろうかと思いましたが、たまたま参加した留学情報交換会で、セブパシのコールセンターを教えてくれた方がいました。
とりあえず電話してみたところ、朝だったからかすんなり接続し、フィリピンの方と思われる感じの良い女性が日本語で、プロモーションチケットはキャンセルできません。という案内。
それでもせっかく電話したので身内の急病をアピールしてみたところ、フライトキャンセルはできないが、病院の診断書など正式な書類があれば払い戻しができることを教えてくれました。
半信半疑でしたが、できることは何でもしたい!と思い、必要なものを教えてもらいました。
個々の状況に応じて、対応が変わってくる可能性もありますので、まずは電話でお問い合わせすることをお勧めします。
セブパシフィック航空 コールセンター(日本語対応)
電話番号:03-4518-1447(営業日:月-金・営業時間:8時-18時)

必要な書類について
【必要書類】
・病院が発行する英文の診断書
(入院していれば病名が書かれた診断書でも可・急死していれば死亡診断書も可)
・戸籍謄本
(自治体の発行する戸籍謄本ですが、私の住む地域は英文発行をしていなかったため、自力で書類にまとめました。コールセンターの方曰く、プロの翻訳に依頼したり、外務省にアポスティーユしてもらう必要はないそうです。)
ここで注意が必要なのは、病院によって英文診断書の発行は所用日数も費用、書類形式も様々なことです。
病院に依頼する英語の診断書について
大きな病院であれば、書式が決まっていたり費用や日数もコンパクトで発行するまでの流れもスムーズですが、小規模病院だと英文診断書発行依頼の段階で、病院窓口であたふたされたりします。
書類発行費用は5千円程度だったり1万4千円程度だったり、期間も2週間だったり1ヶ月だったり。
私は2ヶ所の病院とやりとりをしたので、その病院によって異なる対応の差にまた驚きました。
セブパシのコールセンタースタッフからは、診断書には、患者名・病名・病院名・医師名・医師免許番号が記載された内容で病院のレターヘッド用紙で提出してくださいと案内されました。
ただ、フィリピンと日本の違いか、日本の病院側からはどちらも個人情報の観点から医師免許番号は記載できないということ、レターヘッドの用意はないと言われたので、それをまたセブパシ側に説明しに電話しました。
飛行機に乗れなそうとわかった時から、払い戻しまで、私はコールセンターに15回くらいは電話したと思います。ある日は、次の日もかけたり。その度、対応スタッフは異なる方でしたが、ログで確認してはもらえるものの、電話開始すぐは毎回同じ説明をしなくてはならなく大変でした。
その時期は日中、日々セブパシのコールセンター、診断書を出してもらいたい病院2ヶ所と頻度の高いやりとりをして、すごく忙しかった記憶があります。
結果、病院からの回答をもって、セブパシ側に説明し、医師免許番号記載はなくてもOK・レターヘッド印刷じゃなくても病院の公印が押印されていればOKという確認が取れました。
戸籍謄本の英語版について
自治体によっては、役所で英語発行対応をしている地域もあるようですが、私の住んでいる地域では日本語のみでした。
本当に払い戻されるのか不安な状態で、病院の診断書発行で費用がかかっていた私は、翻訳サービスなどに戸籍謄本の英訳を頼むのを惜しみ、自力で英語版作成をしてみました。
英語版といってもビジネス文書とは異なり、あくまで戸籍謄本に掲載されている家族の個人名や生年月日、父母名などの個人情報ですので、無料の戸籍謄本(FAMILY REGISTER)フォーマットを探し、そこにパスポートに記載されている内容と同程度な情報を入れていくため、この書類でまかり通るのかという不安はありましたが英語入力自体はそこまで大変ではありませんでした。
ただ、送ったつもりが届いていないなど途中で言われてしまったため、自分で英語版で作った戸籍謄本と日本語の戸籍謄本に英語の振り仮名を振った書類の2種類を最終的には送って、ようやく受理してもらうことができました。
ちなみに私はPhotoshopを使用して戸籍謄本画像に振り仮名を振りました。
本当にPhotoshopは便利で、生成AIが普及しても手放せないツールです。
無料の戸籍謄本テンプレート

公式サイトからお問い合わせ
セブパシフィック航空 公式サイト
コールセンターにお問い合わせすると、公式サイトでの具体的な細かい手続き方法を教えてくれます。
ここで必要なのが、予約番号の情報を書くこと、必要書類を添付することです。
私の状況の場合は、下記のような手順で申請するよう案内がありました。
About > お問い合わせ > お客様フィードバックフォーム と進んでいきます。ここまでは日本語です。
別タブで開く、Guest Feedback Form は英語表示になります。
上部に、We would like to hear about your experience? と聞かれ、その下のフォームに必要情報を入力していきます。
まずはFull name・Email address。
その下の、What can we help you with? には、I want to share a positive experience.を選択すると、フライト予約番号(Reference Number)と詳細を記入する枠があり、そこに英語で身内の急病で払い戻ししたいことを記載しました。
Upload Filesから英語の診断書と戸籍謄本を添付し、同意確認をチェックし、Submitで提出できます。
その後は、日本のコールセンター・カスタマーセンターの範囲ではなく、フィリピンの本社スタッフの管轄となるようで、現地スタッフからの連絡待ちとなります。
セブパシフィック航空の本部からはなかなか連絡が来ない
私は公式サイトでのSubmitから、本部スタッフから連絡が来るまでに3ヶ月を要しました。
その間、どのような状況になっているか全くわからなかったため、1ヶ月毎に「払い戻し申請したのですがどのような状況ですか?」とコールセンターに問い合わせしていました。
日本語コールセンタースタッフにはどうしようもないようで、本部スタッフからの連絡をお待ちくださいと何度も言われ、進まない状況に不安ではありましたが、外資系で仕方ないとも思っていたので根気よく電話し続けました。
3ヶ月経過したのち、1つ目の病院で発行してもらった診断書は公印がなかったため受理できないと言われ、最後にゴネゴネした後、病院から後対応で押印してもらい再提出、Submitから4ヶ月でようやく受理され、本部スタッフから英語でメールがありました。
本部スタッフから連絡があってからは、細かい確認や最終的な書類の再提出、トラベルファンドか払い戻しかなど、蜜なやりとりが1週間強続きましたが、最後にようやく払い戻し手続き開始しますと連絡いただきました。
ただ、母子と夫で別スケジュールでフライト予約していたため、予約番号も2件あり、受理されたのは1件のみだったため、もう1件もお願いしますと数日やりとりし、2件目も払い戻し手続き開始の連絡あり。
それがSubmitから5ヶ月目。
そうしてその翌月の6ヶ月目にクレジットカード会社経由で払い戻しが完了しました。
まとめ
この記事での、フライト払い戻し手続きについての手順は以下の通りです。
- セブパシフィック航空のコールセンターにお問い合わせ(対応可否の確認)
- 必要書類の準備
- 公式サイトからの申請
- 本部スタッフの受理連絡待ちと最終確認
私にとってはすごく不安で長く感じた半年でしたが、まずは払い戻していただいたことに感謝です。
対応してくださったたんとうしゃさま方にはしつこい日本人だと思われていたとは思いますが、やりきれない思いが少し解消され、費用をまた次のプランへ活かすことができ、ポシティブな経験になりました。
皆様ももし不測の事態などで、予定していたセブパシフィック航空のフライトに乗ることができなそうな時は、ぜひ親切なスタッフが対応してくれますので、コールセンターにご相談してみてはいかがでしょうか。

コメント