
在宅勤務って響きが魅力的ですよね。
私も10年ほど前に「そんな働き方がしたい!」と一念発起し、WEB業種へキャリアチェンジ!
しかしWEB業でも完全在宅はまれで、私も最初は毎日出社勤務だったのですが、新型コロナパンデミックの際にテレワークになり、そこから転職して今は基本的に在宅勤務です。
とはいえ会社に勤めていれば出社が必要なこともありますが、少し体調不良でも働きたい時、子供が体調不良の時など、自宅仕事だと業務に穴をあけずになんとかなるので実にありがたい働き方です。
近年、急激に広がったテレワーク、今は出社に戻している企業もありますが以前よりは在宅勤務可のお仕事もあり、初心者でも始めやすいものから勉強すればなんとかなりそうなもの、難易度高いものなどをこの10年の就業と職探し経験をもとに俯瞰でレベル別にまとめました。
私にもできそうなお仕事あるかな?と、在宅勤務に興味のある方はぜひ職種選択の参考にしてみてください。
初心者可の募集があるお仕事
Level1. データ入力・文字起こし・企業受電
一番ハードルが低いのはこのような事務補佐作業です。
WEB制作会社は大きい声では言えませんが、ブラックまで行かずとも業務量多めや圧がある会社もあります。
現場は猫の手も借りたいくらい作業が多く、細かい作業を発注したい事務作業は多く散見されます。
またWEB業種ではなくても事務補佐を任せたい事業者は割とたくさんいます。
経験はあまり求められず、タイピングやPC操作ができれば参入自体のハードルは低いのですが、作業単価は低めかつ、応募者が多いので見つけたら早く応募することなど、タイミングが重要です。
最初の段階で受注側の信頼を得られたら継続契約に繋がります。
お仕事は企業のアシスタントのポジションだったら時給、案件別でしたら作業単位での価格設定がありますが、クラウドソーシングなどで多く募集されています。

Level2. コールセンター・ユーザーサポート
近年のさまざまなサービスの利便性向上に伴い、コールセンターやカスタマーサポート職は人材不足が感じられます。
各企業AIチャットbotや自動案内などを取り入れていても、お客様に利用されていけば行くほどサポートする必要もあり、PC環境や社会人としてのリテラシーなどは必要ですが、今後も求人は無くならない仕事と感じています。
もちろん出社勤務型のコールセンター同様に、オンラインでのサポート業務もマニュアルがしっかりありますので、電話業務やチャット業務に抵抗がない方にはおすすめです。
サポート業務はしっかりした教育が必要であることから、基本的には研修から長期契約で募集されていることが多く、対応した時間による給与形態が多い印象です。

Level3. 資料作成・オンライン秘書
社内向け、社外向けともにパワポ(Powerpoint)での資料作成の求人はよく見かけます。
資料作成の経験がない場合は、まずパワポの操作からにはなりますが、情報をわかりやすくまとめる仕事はやりがいもあります。実績のある方には経験が生きるのでおすすめです。
オンライン秘書は、特定の方のスケジュール管理や受電取次、メール仕分けと共有などその企業によって幅はそれぞれです。
お客様などからのヒアリングやアポイント管理などもあり、間違いないように常に気を付ける必要はありますが、周りの人間関係さえ慣れれば、責任感を持ってやりがいを感じられると思います。
ただ人間関係は相性もありますが、どのお仕事でも人間関係の合う合わないはありますので、そこは割り切りどころです。
派遣会社の求人なら時給、クラウドソーシングでは短期契約なら案件単価や実績毎単価があり、長期契約なら時給というパターンが多めです。
Level4. WEBライティング
ライティングも初心者でもクラウドソーシングなら応募可能な案件は多めです。
ただし単価が低いのは多少覚悟が必要ですが、文章作成が苦手でなければ楽しんでできるお仕事とも言えます。
基本的には文字数によって単価が変わりますが、初心者だと1文字0.1円くらいの設定が多く、この場合は1,000文字の文章で100円ということになります。継続して同じ慣れれば1文字1円・10円などに文字単価を上げてもらえます。
単価が低いとモチベーション的にも確かに最初はキツく感じるかもしれませんが、好きなお題だとサクサク楽しく書けます。
逆に気持ちが乗らないテーマは筆が進まないので、1,000文字でもあっという間に書ける時と、頑張らないと書けない時があるので一概にキツイ・キツくないで判断できない部分です。
ライティングのお仕事は修正依頼やフィードバックをしてくれる場合が多いので、長期的にスキルアップを目指すには良いお仕事と思います。

独学でも通学でも少し勉強すると始めやすいお仕事
Level 5. 画像制作・バナーデザイン
求人募集が多いのは、WEBサイトやMeta、InstagramなどSNSでのバナー広告制作やサムネイル制作です。
初心者でも応募可能なものもありますが、経験者のみ受け付けているところもあります。
職種としてはデザイナーのカテゴリーに含まれますが、数を作ってなんぼで実績が少なくても入りやすいのですが、デザインソフトの使い方がわかることが前提となってきます。
そのお仕事によって何を使うかは異なりますが、最近ではPhotoshop・Illustrater・Canvaなどで、そのデータのまま納品を求められることも多く、どれか一つでも良いので操作に慣れておきましょう。
Amazonや楽天市場に出店されている方からの販売画像制作のお仕事もたくさん募集がありますが、経験を求められる傾向があります。
経験が少なくてもマニュアルや教育環境がある企業だと、経験が少なくても応募可な求人もあります。
Level 6. LPデザイン・WEBデザイン
LP(ランディングページ)はお客様にみてもらいたい着地してもらうための1枚のWEBページです。
縦に長く、その1枚でサービスや商品のご案内ができる充実した内容が求められます。
LPデザインもWEBデザインの1つですが、他には企業サイトやECサイトなどのWEBデザインのお仕事も多くあります。
お客様が問い合わせしたくなったり、購入したくなった場合に行動を起こしやすいレイアウト・内容が求められます。
多少の経験があればもちろんより良いですが、独学や書籍でも知識を得られます。
全くの初心者は厳しいと思いますが、基礎的な知識を得てどこかに勤務するか、自分で制作した内容を発信し、ココナラなどで受注できれば経験と実績になり次につながります。

Level 7. SNS運用サポート
マーケティング施策の一環で、SNSで販促や広告を出したり、ご提案したい時に、SNSでLPへ誘導するための運用代行のお仕事があります。
今やSNSで情報を仕入れる時代、どこの企業も個人事業もSNSを使って集客・宣伝を図っていますので、多くの場で必要な存在ではありますが、担当する範囲によって報酬は大きく異なります。
X,Instagram,Lineが多く使用され、どれか一つということではなく全て目的別への使い分けがされています。
特定のアカウントに対してイイネやコメント、また問い合わせへの返信対応など細かい作業から、どのような内容で発信していくかを企画するようなコアな部分、閲覧ユーザーのリサーチ関連など多様な業務があります。
まずは細かい仕事から入って、少しずつ全体的に手がけさせてもらえるようなポジションに従事することができれば経験値を広げていけるのでおすすめです。
Level 8. WEBディレクション
WEBディレクションとはWEB制作においての現場監督のような立ち位置です。
個人で受注するのは難しいので、企業に就業したり業務委託で請け負ったりしますが、お客様が求めるWEBサイト・ECショップなどが完成するまで中心になって動く業務です。
WEB制作は案件によって規模が大きく異なり、数ページの小規模な内容からシステムが組み込まれた大規模なものから実に様々。
案件収益に関わる大事なところは難しく、ベテランになれば制作に関わる費用や予算から対応にあたることもありますが、基本的な仕事内容は以下のような流れです。
・お客様要望をヒアリングと方向性の決定
・デザイナーへ制作指示出し叩き台作成
・お客様へご提案とすり合わせ
・コーダーへの制作指示出し
・制作物を完成までお客様とすり合わせし納品する
流れはこれだけですが、実際にはそのステップごとにしっかり時間と労力が必要で、お客様のスケジュールはもちろん、デザイナーやコーダーの工数、外注する場合はその予算ハンドリング、それぞれの話をする際に認識齟齬がないように、徹底的な認識合わせが必要です。
人それぞれ考え方が異なる中、同じイメージを持ち制作していくというのは実は難しいことでコミニケーション力が必要とされます。
WEBディレクターは真摯にお客様のビジネスのことを考えて制作指揮をする細かさが求められる仕事ですが、お客様とそのビジネスにとってより良いものが完成した際、お客様と達成感と喜びを味わうことができるのが醍醐味です。
Level 9. 動画編集
動画制作にもいろいろなジャンルがありますが、多く募集を見かけるのはYouTubeやTiktokなどの動画編集のお仕事です。
動画編集自体は今やスマホでもできる時代ですが、簡単な内容の編集であれば無料ソフトでも問題ないでしょう。ここでは詳しいソフトには触れませんが、有料ソフトでもハードル低めの安価なPowerDrectorやSNS向きのPremioなど購入ハードルが低いものもたくさんあるので、いろいろな動画表現ができるソフトを選んでみてはいかがでしょうか。
私はAdobe Premiere Proから触り始めたので、そのまま継続して使用していてバージョンアップして機能がどんどん新しくなっても、情報を探しやすいのでなんだかんだ使い勝手が良いと感じています。
動画編集は素材が必ず必要です。そして素材には撮影が必要です。
さらに撮影には準備が必要です。
撮影から参加してほしい企画もあるようですが、素材提供いただき編集するのみの案件もあります。
BGMなどの音源などはもらえないことが多いので、自分で素材サイトなどを知っておくと良いです。
撮影がない場合の流れは、要望ヒアリング、素材収集、編集、都度内容を確認してもらい完成に近づけていくという作業です。
Vlogや自分で企画した内容であればその世界観は表現しやすかったりしますが、コマーシャルや販促画像などの場合はよりしっかり伝えるべき情報や内容、表現の仕方を作り込む必要があります。
個人のセンスや動画の内容、尺などによって大変さは異なってきますが、WEB業同様に納期がマストであるため時間内に完成度高いものを作るというプレッシャーはありますが、やはり完成した時の達成感はあるお仕事です。

実務経験が必要なお仕事
Level 10. コーダー
コーダーはWEBサイトの表示するためのマークアップ言語HTMLとCSSのコードを書くお仕事です。
HTMLとはWEBページの構造を定義する言語、CSSはHTMLで定義した構造の見た目を装飾したり調整するための言語です。
その作業や学習自体はオンラインで十分可能ですが、仕事となるとお客様の要望あっての業務になり責任があります。最初の段階では思い通りに表示されない、うまく動かない、書き方がわからないなどは当たり前に多発するため、初めて仕事をする場合にはやはり出勤しすぐ聞ける人がいる環境が望ましいです。
学習の次のステップとして、会社勤務で就業して自力である程度の対処と解決ができるようになった後、在宅勤務にはシフトしやすい業務です。
ただし、HTMLとCSSのみのコーディングでは個人で受注するには案件単価があまり高くない傾向があるため、企業に属する方が安定して業務にあたれます。
Level 11. プログラマー・エンジニア
プログラマーはコーダーとは異なりシステムやアプリケーションを作るためにプログラミング言語のコードを書いたり実装したりする事、エンジニアはより幅広く関わる企画・開発・設計・運用などに関わります。
プログラミング言語もたくさんあり、全てをマスターというより自分の関わりたい内容によって使用されている言語が異なるため、目的>1つの言語選択>学習>実践>必要に応じて他の言語の習得>といったように、学ぶ範囲はかなり幅広くなります。
Webページに動きを持たせるPHP・Ruby・JavaScriptなど、アプリケーション開発ならPython・Swift、ゲームならC#、機械学習ならR、いろいろやりたいならJava、他にもまだまだ言語はあり、時代と共に主言語も変化していくこともあります。
勉強は続くよどこまでも、といった学び続ける必要があり、コーダー同様に最初の段階では学習と現場に必要な知識と作業を知ることは不可欠で在宅勤務ではなく、現場に入る必要があります。
数年の現場経験から自分で案件コントロールができれば、会社に勤めていても、業務委託でも、起業しても在宅勤務の方が多い業種です。
出社が好きな方はもちろんオフィス勤務していますし、オンオフを分けるにはオフィスで同僚とコミュニケーションをとり意見交換などすることもよりよい仕事につながるでしょう。
業種自体は納期があったり、基本的に忙しい業務が多く、就業ハードルは低くはありませんが、在宅勤務可能であることが多く、収入も専門的でそれなりに伴うことが多いお仕事です。
まとめ
長くなってしまいましたが、ざっと振り返ってみると在宅勤務と一口に言ってもいろいろな仕事がありました。
私も10数年前に通勤に満員電車で1時間半かかってオフィスに出勤していたことから、知人の働き方だった「在宅勤務っていいな」から始まり、その方がWEBデザイナーだったことからその道を後追いしたのですが、今になって見渡してみたら、他にもいろいろあった!という現状。
私はいろいろな業種・職種を経てきましたが、どのお仕事も大変なこと、難しいこと、楽しいことはありました。
ブラック企業やグレー企業はもってのほかですが、在宅勤務は特に子育て中の家庭には本当にありがたい働き方です。
何より子供の体調不良時に子供に寄り添いやすいこと。
通勤時間の節約になる、悪天候に左右されないなどメリットはたくさんありますが、私は子供の体調不良時に一番ありがたみを感じます。
ちなみに在宅勤務のデメリットも感じるものはありますが、それはまた別の機会にしたいと思います。
皆さんも在宅勤務に興味がある方は、ご紹介した職種にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
お付き合いいただきありがとうございました!
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